展示「Between In and Out」の会期中、necomaにいる猫たちを一匹ずつスケッチしたドローイング作品。
猫を描き終えるたび、スケッチブックから一枚ずつ手で切り離していきました。
そのため、紙の端にはスケッチブックから切り離した跡がそのまま残っています。整えられた作品というより、necomaで猫たちを眺めながら描いた時間ごと、一枚の紙に残されたような作品です。
会期中に在席していた猫たちを描いた、小さなドローイング。
それぞれ異なる猫の姿と、紙の表情もあわせてお楽しみください。
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「Pino」
サイズ:145 × 195 mm
素材:紙、ワックスパステル、鉛筆
制作年:2026
※スケッチブックから手で切り離した作品のため、紙の端にはそれぞれ異なる切り取り跡があります。
Ginji Kinashi / 木梨 銀士
1999年東京都生まれ。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズにて、グラフィックコミュニケーションデザインを専攻。
旅の中で出会う風景や、日常の中に残る記憶の断片を手がかりに、絵画制作を行っている。
印象派の絵画に影響を受け、目に映る対象そのものだけでなく、そこに含まれる時間の移ろいや、体験としての記憶を重ねるような表現を、制作の軸としている。
また、過去に作られたものや使われなくなった素材に新たな視点を与え、再び循環させていくアップサイクルプロジェクト『Kinashi Upcycle』にも、兄弟とともに取り組んでいる。
分解し、組み替え、手を加えるというプロセスは、記憶を辿りながら絵を描く行為とも深くつながっている。
絵画とアップサイクルという異なる活動を行き来しながら、旅と日常、過去と現在のあいだに生まれる感覚を、表現として探り続けている。